外壁塗装とベランダの防水工事は同時に行うべき?塗装のプロが詳しく解説します!
2022/03/01
ベランダは屋根や外壁と同様に常に紫外線や雨風に晒される部分になります。
建物を長持ちさせるには、実はベランダのメンテナンスが非常に重要となってきます。
そこで、外壁塗装とベランダの防水工事を同時に行うべきかについて紹介します。
□外壁塗装とベランダ防水工事を同時に行うべき理由について紹介します!
*ベランダの防水工事の役割
ベランダには通常防水処理が施されています。
なぜなら、雨や紫外線などの外的環境から建物を守る大切な役割があるからです。
その効果は経年とともに徐々に薄れていき、やがてベランダの防水機能が低下すると、家の雨漏りや劣化につながります。
また、ひび割れやはがれが生じると、防水効果はなくなり、雨水が建物内部に侵入して雨漏りを発生させる可能性があります。
そのため、ベランダ防水はとても重要なのです。
*ベランダ防水を行うタイミング
ベランダの防水機能が正常に働くのが一般的に5年から10年だと言われています。
外壁塗装のメンテナンス周期も10年を目安としています。
これにより、ベランダの防水工事は、外壁塗装の塗り替え周期と合わせて、一緒に行うのがベストと言えるでしょう。
家全体のメンテナンスの手間を最小限に抑えるためにも、外壁塗装の工事と一緒にベランダ防水を行うのがおすすめです。
□ベランダ防水工事の種類について紹介します!
ベランダの防水工事は大きく分けて2種類に分けられます。
1つ目は、シートを使って防水層を作るものです。
シート防水工法、アスファルト防水工法がこれにあたります。
2つ目は、塗料で防水層を作るものです。
ウレタン防水工法、FRP防水工法がこれにあたります。
シート防水工法とは、防水シートを転圧して張りつける工法です。
まずは高圧洗浄で汚れを落とし、下地材を塗布して防水シートを張りつけます。
貼り付け方には、接着工法と機械式固定工法の2種類があります。
接着工法では、接着剤を用いて貼り付けます。
機械式固定工法では、加熱装置を使ってシートを熱で床面に押し付けます。
そして、最後にシートの間にできた隙間にシーリング材を打てば完了します。
FRP防水工法とは、塗料を用いて行う防水工事で、現在もっとも主流の工法です。
この工法では、まず床面の汚れや古い防水層を除去し、下塗り材を散布します。
下地処理が済んだら、防水塗料を散布します。
そして、FRPマットを貼り付けます。
最後に、再度防水塗料を散布します。
この流れを1回、あるいは数回繰り替えして防水層を作っていきます。
最後に顔料を含ませた塗料を表面に上塗りし、滑らかに調整した後でトップコートを塗ると完了します。
この方法では、防水用樹脂塗料だけでなく、ガラスシートも敷かれるので、耐候性と強度に非常に優れた防水層がつくれます。
また、ガラスシートは加工がしやすいため、複雑な形状のベランダでも施工が可能になります。
□まとめ
この記事では、ベランダの防水工事について紹介しました。
ベランダは点検や劣化のサインを見落としがちな場所ではありますが、外壁や屋根と同様に定期的な点検が必要になります。
外壁塗装をお考えの方で、防水工事に関する疑問点や不明な点がありましたら、当社までお気軽にご相談ください。