屋根塗装で縁切りをする理由とは?タスペーサー工法についても紹介します!
2023/03/01
屋根塗装において縁切りが必要ということは何となく聞いたことがあるものの、なぜ必要なのかという部分まで把握している方は多くないでしょう。
屋根塗装においても外壁塗装においても、必要な工程を把握しておくことは大切です。
今回は、屋根塗装において縁切りが必要な理由とタスペーサー工法についてご紹介します。
□屋根塗装に縁切りが必要な理由とは
縁切りが必要な理由についてご紹介する前に、縁切りとは何かについてご紹介します。
縁切りとは、屋根の瓦と瓦の間にある乾燥している塗膜を切って、水の通り道を確保する工程を指します。
よりイメージしやすいように、瓦が何枚も重なってできている屋根を一度想像してみてください。
その屋根を塗装していると、塗料が瓦と瓦の間に入っていきますよね。
瓦と瓦の間に入った塗料が乾燥してしまうと、水が瓦と瓦の間にたまってしまうようになります。
それを防ぐための作業が縁切りであり、縁切りが必要な理由は、瓦と瓦の間に水をためないようにするためです。
また、その部分に水がずっと溜まっていると、屋根の内側に雨水が侵入してしまう場合があり、結果として建物の腐食にもつながります。
そのため、建物の腐食を防ぐためにも、縁切りという作業は非常に重要度が高いです。
□縁切りの工法のひとつであるタスペーサー工法について
縁切りの工法には2つの種類があります。
1つ目は、従来の方法です。
従来のやり方としては、塗装した後に、塞がった部分をカッターナイフや皮すきを使って切っていくという作業をしていました。
ただ、この作業は時間がかかることに加えて、乾燥状態の塗料は非常にかたいことから、ナイフで切った後がとてもギザギザになってしまうことが問題点としてありました。
そして、2つ目にご紹介するのが、タスペーサー工法です。
タスペーサー工法は、塗装作業の中塗りをする前に、タスペーサーと呼ばれる部材を隙間に挿入することで、事前に隙間が塞がることを防ぐものです。
従来のやり方の問題点として挙げられていた「時間がかかりすぎること」や「作業後のギザギザが目立つこと」を見事に克服した工法です。
さらに、縁切りの時間を大幅に短縮することで、人件費の削減にもつながります。
□まとめ
今回は、屋根塗装において縁切りが必要である理由と、タスペーサー工法についてご紹介しました。
屋根塗装において縁切りの作業は、建物の腐食を防ぐためにも非常に重要です。
また、その縁切り作業には時間がかかりすぎることや、作業後のギザギザが目立つという短所がありましたが、タスペーサー工法はそれらを見事に克服しています。