屋根塗装の役割と実施する上での注意点をご紹介します!
2023/03/21
屋根塗装は平均的に10年に一度行わなければならず工事費用も安くないため、ついつい多少怪しくても安すぎる業者に依頼してしまったり、そもそも塗装をしなかったりするかもしれませんが、屋根塗装を怠ることでむしろ修繕費用がかさんでしまう恐れもあります。
今回は屋根塗装の役割と屋根塗装をする際の注意点をご紹介します。
□屋根塗装の役割について
屋根塗装には、屋根を保護して太陽光や熱を防ぐという役割と、見た目の印象をよくするという役割があります。
自宅の屋根が日本瓦であれば塗装の必要はありませんが、スレート屋根、トタン屋根、セメント瓦屋根、ガルバリウム屋根など一般的な屋根の場合は塗装が必要と考えましょう。
屋根は雨風に最もさらされやすく劣化しやすい部位のため、塗装を施すことで屋根の建築材を雨や風を原因とする腐食から守ります。
さらに屋根に使われる塗料には、太陽光を反射して熱の発生を抑制する遮熱塗料と、熱を通しにくくする断熱塗料があり、これらを使うことで室温の上昇を抑えられるため、冷房費用の節約やヒートアイランド現象の対策として効果が期待できます。
また、屋根は時間とともに砂ぼこりやカビ、藻などが発生して美観が損なわれます。
高圧洗浄機による水洗いでも綺麗にはなりますがあくまでも一時的な措置であるため、塗装工事をして長期間にわたる美観を維持しましょう。
屋根塗装の重要性を軽視しメンテナンスを怠ると、屋根材のひび割れや吸水による浮きが発生し雨漏りの原因となりますし、最悪の場合には建材が広く腐食し建物全体を建て替えることにもつながるため注意が必要です。
□屋根塗装をする上での注意点について
屋根塗装をする前に最も大事なことは、屋根の劣化状況を確認することです。
劣化具合がひどく下地の状態が悪いとせっかく塗装しても剥離するリスクが高まりますし、雨漏りしている場合には塗装ではなく他のリフォームをする必要があるため、塗装しても問題がない状態であるかどうかを確認してから作業に入る必要があります。
また、上塗りのグレードにはそこまで問題はありませんが、下塗りの塗料は塗装する屋根材によって適当な塗料が変わることも把握しておきましょう。
セメント系の屋根材には「シーラー」を、金属系の屋根には「錆止め」を、コンクリート瓦には「専用のスラリー強化プライマー」を塗る必要があります。
□まとめ
屋根塗装は数十万円かかるため二の足を踏んでしまうかもしれませんが、室内まで雨漏りしてしまった場合は建物全体の立て直しが必要となり2000万円以上もかかることもあるため、余計な費用をかけないためにも屋根塗装をすることをおすすめします。